向こう水博士

向こう水博士は、世の中のあらゆるテーマに対し率直に素直で真摯な意見を考える、いわば人生を好転させる福の神のような存在です。宜しくお願いします。

家出先は、ハウステンボスのカウントダウンparty パート2

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駅よりハウステンボスへの道を進んでいた私だが、親の元を飛び出すのが先決で時間など全然見ていなく、待ち合わせ時間まではとんだフライングだった。待ち合わせた時間は夕方の7時なのに私は昼の3時、4時頃にはハウステンボスに到着してしまったのである。

 

 

こうなると、せっかくのアミューズメントパークでも時間を潰すとなると大変なこととなる。長い時間と広いパーク内を行ったり来たりあてもなく歩き回る。高校生の持っている所持金など高が知れているしこの前も、ハウステンボスには来たばかりである。

 

 

完全にすることを失くした私は、ひたすら待つ忍耐の鬼に変わった。待つこと、およそ4時間。ジルとその一行はやって来た。しかし、ジルとこの前くるはずだったマリアの横には、アメリカ人海兵の姿がある…

 

ジルのことを少なからずとも悪くは思っていなかった私は、何故かアメリカ人海兵と共に現れた彼女にがっかりした。しばらくの間、他のオーストラリア人の友達の日本語の手紙を訳してあげたり、久々に会った喜びを話した後、私たちの団体は、中央の広場に向けて歩き始めた。

 

 

 

先ほどからの、私の態度が気になったのか一緒に来たアメリカ人海兵と腕を組みながら、私とももう片方の手で私の腕をがっちり組んできた。アメリカ人海兵があからさまに嫌な顔をして、私を肩越しに押す。高校生の私はアメリカ人海兵の鍛え上げられた腕の圧力に飛ばされるが、また、腕を組む。

 

そんなやりとりが、何回か続いた後、急にジルが通りの真ん中にへたり込んでしまった。そして、もう帰りたいという。ジルが帰った後、頭が痛くなり。私は1人でハウステンボス内をうろついた。どれくらいの時間フラフラしていたのだろう。カウントダウンが始まった。

 

 

 

 

周りが、どよめき始める。5、4、3、2、、、1パンッパンドンドン花火が上がり始め近くにいた、映画に出てきそうな顔をしたアメリカ人海兵の1人が握手を求めきて「HAPPY NEW YERE!! BE NICER YEAR」

と言って、肩を叩いた。新しい年の幕開けだ。

 

 

私は、オーストラリア組みの中に戻った、マリアが「あなた今日泊まる場所は?電車はもうないでしょ」と聞いてきた。マリアが連れてきた気の良さそうなアメリカ人海兵も一緒である。「一緒に来る?リズ先生の部屋なら空いてるわよ」私たち、オーストラリア組は佐世保の街に向けて歩き始めた。

  

途中、今度は佐世保の夜中の暗いアーケード街を歩く強面の日本人お兄さんたちに絡まれそうになりながらも、リズのアパートに着いた。マリアは私と気の良さそうなアメリカ人海兵をおいて、今日は帰るわね。明日、また会いましょう。と言って帰って行った。

 

 

 

to be continued…