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向こう水博士

向こう水博士は、世の中のあらゆるテーマに対し率直に素直で真摯な意見を考える、いわば人生を好転させる福の神のような存在です。宜しくお願いします。

家出先は、ハウステンボスのカウントダウンparty パート3

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朝、気の良さそうなアメリカ人海兵に起こされ私は起きた。「俺はベースに戻るけど一緒に来るか」という。言われるがままに、ベースへの道を2人で歩いた。彼の名前を忘れてしまったが、軍を辞めたら絵描きになりたいということを話したり、もっと私の英語が上手ならあなたと話がいっぱいできたのになどという話をした。

  

 

 

ベースのゲートで彼が証明書を見せ手招きする。シャワーに入ってくるからと言い、こちら俺の上官と紹介してくれた。昨日のことを引きずって、私も浮かない顔をしていたのであろう。「どうした?」と上官。

 

 

理由も上手く説明できないままいると、上官は先ほどの彼を指差しながら、「あいつは気のいいやつだ、だからここには向かない、ほら」とシャワーを浴びた後にビールを飲み、ゲームをしている彼を見ている。「人生は一度きりだ楽しみな」と言って上官はいなくなった。

 

 

 

その後、彼と話をしながらベース内のゲームセンターで遊び、佐世保の街へとマリアに会いに行った。彼女は会うなり私に「親が心配しているから家に帰りなさい」と言う私は、昨夜のうちに罪悪感のために親に電話をしたのだが、父が電話にでて自分で家を出たのだから家には帰ってくるなと言っていたことを思い出した。

 

マリアにもう一晩だけとお願いするが彼女は、許してくれず2人に連れられて駅まで来た。さよならを告げて電車に乗るが、帰りのことはよく覚えていない。

 

家に帰り、激怒している父が棒で私の背中を100発近く殴打したのは記憶にあるが、その時私の頭の中には、ジルの姿が頭に残っていて痛みなど感じもしなかった。自分の部屋の中に戻り、大泣きした私は、母に物凄く心配されたが、親を裏切ってまですることにいいことなどないのだなと気付いたのはここ最近のことだった。

 

 

 

淡い記憶とともに私が大きく父を裏切ったのは、これが初めてだったかもしれない。

これらの記憶も今は、懐かしい思い出である。