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向こう水博士

向こう水博士は、世の中のあらゆるテーマに対し率直に素直で真摯な意見を考える、いわば人生を好転させる福の神のような存在です。宜しくお願いします。

卵が先?鶏が先?養鶏場でのイタチごっこの実態とは…

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私が経験した面白い職種の中に養鶏場というものがあった。養鶏場の朝は、鶏様への餌やりから始まる。まずは、養鶏場の主へのご奉仕作業だ。そして、産んでくださった卵の収穫、引き続き小屋内の清掃になる。

 

よって、私たちの格好は、つなぎの作業服に長靴という格好になる。

 

寒い日などは、小屋の掃除など温まりちょうど良い感じなのだが、暑い夏や、梅雨時期の小屋掃除は地獄である暑いし、糞や鶏の匂いがかなり充満して臭い。

 

 

 

養鶏場の仕事は、一日をかけてゆっくり卵の回収や小屋の手入れ、掃除、餌作りをする。なので、寒い時期などは、火をくべて暖を取りながら一服を入れて、近頃の話をしながら、ボチボチやるというのんびりしたものだ。

 

 

養鶏場の仕事で一番大変なものは、小屋掃除なのだが、もちろん小屋の中には鶏もいる。その飛び回り逃げ回る鶏の中スコップ片手に泥や糞を落として一輪車に乗せて、運ぶの繰り返しをを焼く30部屋行う。夏は暑さとともに異臭もして頭もクラクラする。

 

楽しい作業といえば、もちろん卵の収穫であろう。たまに、卵を収穫しようとすると、産んだ卵を温めている鶏に出くわす。そんな時は、「ごめんね」と言って卵を頂戴する。

 

 

そして、そうやって毎日手塩にかけて可愛がっている鶏を、たまに解体して食べるときがある。それは、もちろん流れ的には当たり前といえば当たり前なのだが、卵を産まなくなった鶏を解体して自分たちで食べるのだ。

 

まずは、小屋の中にソーッと入る。何かを感じるのか鶏もそういう時は、私たちに寄って来ない。ソローと近寄りサッと尾っぽを捕まえ逆さ吊りにして外に運びだす。足に縄を結わえて逆さにして血を昇らす。ある程度血が上ったところで首を包丁で掻っ切るのだが、これに勇気がいる。

 

 

年下の慣れた先輩たちは「大丈夫っすよ」などと言いながら、ザクッと殺ってしまうのだが、いつも養鶏場で親方と鶏をみている私にはなかなか勇気がいる。

 

何度かためらった後、思い切って包丁を喉にあて横に引く、ズーッと喉を引くと大量の血がピーッとほとばしる。鶏は苦しそうにバタバタするが何秒か後には大人しくなる。今度はそれを撒きをくべて温めていた鍋に二羽、三羽ずつ入れ茹でる。

 

茹でてフワフワにピンク色になった鶏の羽を、むしり。いよいよと包丁を言われた通りに動かして捌いていく。これが砂ずり、この肝を取るなどと言われながら。さっきまで生きていた、鶏を捌いていく。

 

銀色、サヤカ on Twitter: "紆余曲折を経て鶏を絞める体験しました https://t.co/0DtJkrys0c"

 

妙なことに絞めた後の鶏というのは、天使に見えるというのが私の感想だ。私は、その捌いた鶏を家に持って帰ってありがたくいただいた。一欠片の肉も残さずに。生きて私たちに命を繋いでくれた鶏に感謝しつつ、いつも世話をする鶏を食し。食の大事さ、食のありがたさを感じ私たちの血となり肉となる鶏のために働いた養鶏場時代だった。