クライアント様を確保出来るようになって。
私は、デザイナーの谷口です。以前のクリエイター事務所から始まり、かれこれ何年も今のデザイナーズ事務所に足しげく通いデザイン制作し、周りのデザイナー、プログラマー陣と切磋琢磨しながら毎日を過ごしています。
私がなんとか営業させて頂いたクライアント様を相手に仕事を始めたのは、起業を考えた頃からの話しです。練りに練った案で営業をかけたクライアント様相手のやり取りに始まり、連絡先を交換した後、テキストや画像、イラストの受け取り。見積もり書を作成、デザインをしての数回の打ち合わせの後に入稿し、印刷。そして、刷り終えたものを確認し、送付までの一連の作業をプロとしていっぱしに出来るようになったのは、師匠のお陰様様です。
そんな折、私には、度重なるチャンスが到来しました。営業をかけたクライアント様からのオファーが次から次へと訪れたのです。もちろん、いつものように一つずつ丁寧に応対し、いつもの手順とやり方で慎重にデザインを仕上げていたある日、そのクライアント様は私のネットの中に訪れました。
その月3番目のご年配のクライアント様が私のクライアント様になられました。
始めは、素敵な年の重ね方をされた方に一見見えましたが、この方がまさかとこの時思うよしもなかったです。
この方から、デザイナーズ名刺のデザインのご用命を受けましたが、普段、我々デザイナーはデザインのやり取りで、大抵三回ほどのやり直しで入稿、印刷へは至ります。しかしながら、この方に至っては、今回でもう7.8回目になるのです。
自分はパーティーがあり忙しい。知り合いのデザイナーに聞いたら良いデザインではないらしい、他の人にも見せた。何回目だから、どうして貰えますか?
など、ご自分がない方なのです。
割引き交渉に遅延行為、勤務外の夜中の連絡までし始めるようになってきたのです。
二度、三度となだめ交渉をし、一緒に頑張りましょう、もうひと息と、私の師匠と言えば笑いながら付き合って差し上げなさいと。
でもこれだけは、言わせて下さい。
●デザイナーはクライアント様の下僕ではない
●デザイナーは、デザインのプロである。
●デザイン時間外は、チビ達の親である。
●デザイナーは、クライアント様により良い
デザインを提供する仕事である。
理解していただきたいと思いました。
良き経験、私のセンスの糧になると共に、これからもこのような濃厚なクライアント様を大事にしていきたいと思います。
よろしくお願い致します。